巷で流行のミラー型ドラレコです。
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イントロダクション
試乗の時から気付いてはいましたが、F56の後方視界の悪さったら風来坊との相性は最悪です。(このサイトでサイドミラーはベタ褒めしたのに)
風来坊のMINI F56 にはリア3面に純正プライバシーガラスが入っています。
プライバシーガラス自体は初めてではないのですが、MINIの後方視界の暗さと言ったらそれは「暗い!」(へんな日本語!)おそらく、(ミラーが)暗い・遠い・小さいの相互作用なのでしょう。これは運転のたびにストレスたまりまくりです。なんとかせねば…。
ということで最近流行の「デジタルインナーミラー」ですよ。ドラレコ付きなら一石二鳥ではないですか。
ころが、最近の有名な自動車系Youtuberさんたちは提供動画の中で嬉々として取り付けておきながら、次の動画であっさりはずしてしまったりしている。これは何かあるでしょ、ということでデジタルインナーミラーに「向く車」「向かない車」「注意点」色々調べました。
これから購入される方には参考になるかもしれないので購入前に認識しておかなければならない「能書き」からお付き合いください。
本編
それでは、いきなり「核心」の箇条書きと【MINI(F56)の場合】の状況。
購入上の注意点
1)後方カメラは非常に広角なものが使われています。距離感がつかみにくく後続車は「鏡」より遠くにいるように見えます。
【MINIの場合】
MINIには風来坊と相性抜群のサイドミラーがあります。
インナーミラーは存在確認と割り切ればそのうち慣れるでしょう。
(後日談:3か月経っても慣れない…)
2)「鏡」の場合は後方対象物に目の焦点を合わせますが、「液晶モニター」はより近くの液晶画面に焦点をあわせます。フロントガラスの傾斜がきつくて、インナーミラーがドライバーに近い車は目の焦点移動が大きいので注意が必要です。
【MINIの場合】
MINI F56 のインナーミラーはドライビングポジションから手が届かないほど遠いので、条件的には恵まれています。(後日談:F56ではすぐに慣れました)
3)ミラー本体の背面に前方カメラのついているタイプは標準ミラーの横にはみ出すように設置するため、多くの場合サンバイザーに干渉してしまいます。
【MINIの場合】
MINIはミラーとサンバイザーが3次元的?にずれているため奇跡的に全く干渉しません。ラッキー。
4)フロントウィンドウにセンサー類のある車両はフロントカメラの画角に干渉し邪魔になる可能性があります。
【MINIの場合】
MINI F56 はミラー左側に光ビーコンの送受信機があるので、カメラが右側についているものを選びましょう。(外国語サイトの中華製の多くは左ハンドル用のカメラ「左」タイプです、カメラ「右」タイプは「日本向け」を謳っていますので確認を)広角なのでミラー支柱部のカバーが画角に入りますが、風来坊の車両はここには純正のドライビングアシストカメラが付いていないため実用上問題有ません。
5)多くの製品は標準ミラーに被せてゴムベルトで止めるタイプのため、標準ミラーに厚みがある場合ゴムベルトの耐久性が心配。
【MINIの場合】
MINI F56 のミラーはペラペラなので問題ありません。オプションでETC付きや自動防眩仕様の高級品をチョイスされた方は要注意かも。
6)車内に陽が差すと光沢液晶面の反射で後ろが見にくい場合があります。
【MINIの場合】
MINI F56 のローテクルームミラーは手動防眩用の角度切り替えレバーがあるので、これで回避できます。自動防眩タイプのミラーを選ばれた方は、ミラー自身の角度を変えなければならないかもしれません。
7)標準ミラーに重いデジタルインナーミラーを被せると、自由軸の摩擦抵抗が足りずに走行振動でミラーがずれてくることがあります。
カメラでとらえた画像を流すので致命的な問題とはなりませんが、風来坊は対策を打ちました。(→実践編にて)
8)MINI のシガーソケット電源は、車両の電源を切ってからも8分間通電し続ける変態仕様なので「うまく利用」するか「対策」するかが必要です。風来坊は手動のOFFスイッチを付けました。
9)「ドラレコ」なので、「駐車中の録画」をするかどうかを購入前に決めなければなりません。「駐車中の録画をする」場合、電源ケーブル等のオプションの購入が必要な場合が多いです。
風来坊は、「カーポートが暗い」「MINIはバッテリーが心配」などの理由から、「駐車中録画」はしておりません。
10)その他心配事
●リアカメラをどこにつけるか。
A案)ライセンスプレート上
雨の日は大丈夫か。 — 今付いているバックカメラと同等とか考えると雨の日は役に立ちません。
夜間、後車のヘッドライトでカメラがハレーションを起こさないか。 — 同上、盛大にハレーションを起こします。
☆後続車のナンバーも見えないしバックミラーとして常用するのも難しいのでここへの設置は無理でしょう。
B案)リアガラス内側
MINI純正の暗いプライバシーガラスごしでカメラ映像は大丈夫か。 — 情報がなく不安でしたが結果的に何の心配もいりませんでした。
雨の日のガラスの水滴は大丈夫か。 — MINI F56 の場合、リアガラスの上下方向いっぱいまでリアワイパーの守備範囲なので大丈夫です。
ということで、取付け位置は「室内」に決定です。
●リアカメラは完全固定で角度調整の台座がない。
リアカメラはFHD(1920x1280)で録画していますが、液晶画面に表示できるのは(1920x480)だけです。したがって1280ドットの中の480ドットの表示位置をソフトウエア的に上下にスクロールすれば、理論的にはカメラ側の角度調整は必要ありません。(ん~なんて頭いいんだ)
●デジタルインナーミラーが壊れたらどうなるの。
液晶画面を消してしまえば、やや暗いただの鏡になります。 最悪、ゴムバンドでとめているだけなので、ゴムバンドとコネクタ3個を外せば運転中でも片手でオリジナルのミラーに戻せます。(つけるのはいろいろ調整があるので結構手間がかかる)
商品選定
さてさて、ここまで事前学習が済めば商品の選定に入ります。
見たところ、中華製の1.5諭吉様クラスの製品はどれも基本部分は同じで、ソフトウエアで付加価値を付けているものが多いようです。
この辺は現物を見比べるわけにはいかないので「カン」に頼るしかありません。風来坊はロマン重視でブラインドスポットモニター(後方死角監視システム)のついている「ChangerV58」というモデルを選びました。
続いて机上の作戦会議
駐車用のリアビューカメラは別に設置済み(非純正)なので
1)カメラをなるべく高い位置(後方車両のヘッドライト光軸からずれた位置←結構重要)に設置する。
2)シフトの「R」レンジを検知して後方映像にガイドラインを表示できるが「表示ラインの画面位置調整機能」がないため今回は配線しない。
3)電源を確保すれば「駐車中の監視」も可能だが、動体検知機能(何かが動いた時だけ録画する)がなくニーズにも合わないので今回はシガーソケットから給電。
4)シガーソケットは、荷室から市販の延長ケーブルを敷設し、運転席下で接続する。
5)延長ケーブルは入切スイッチ付きのものを選び、BMW特有の「遮断8分待ち」を待たずにすぐに切断できるようにする。(車を離れてから8分間監視させてもよいし、降車時にスイッチを手動で切ってもよい)
追加購入が必要なのは「スイッチ付きの延長シガーソケット」と角度調節のできるリアカメラの台座だけのようですね。
これらをそろえて、実践編へ Let’s GO。
能書き編エピローグ
今回は購入前に「知りたかったこと」「調べるのに苦労したこと」を能書きにまとめました。
SNSの「つけちゃったぜぃ」や、みんカラの「こうやって付けます」の前段階の話です。
100台あれば100通りの仕様のあるMINIですが、皆さんの購入の参考になれば…。