あれ?無い…。
左折で首を振ったときにドアパネル上面に「穴」が開いているのに気づきました。運転席側はどうなっていたっけと見るとドアロックピンの頭が少し飛び出している。 助手席側は……「穴」。
ま、いわゆる一つの故障ですな。
この時点で内部構造などは知る由もないので、とりあえず急いで帰宅して故障部位を観察すると、ピンは無くなったり脱落したりしたわけではなく穴の奥の方でピョコピョコ動いているのを発見。
試しに長いネジの頭に強力両面テープを付けてさかさまに突っ込みピンの頭へ両面テープを押し当てて釣り上げてみたところ、見事に出てはきますが、手を離すとまた闇の中へ…。(全部引き抜いてみる勇気はない)
不思議なのは穴の奥へ落ちるのにキーロック・アンロックと連動してピョコピョコ動くこと。
「内部のリンケージ部品が折れたかな」「きっと高いよね」などと思いながら、とりあえずネットで情報収集する時間稼ぎのために「内部へ落ちて」さらに悪さをしないよう「輪ゴム」を巻いて陥没防止策を取りました。
以下次号
※)風来坊の歴代所有車に同様の「ピン」を装備したものはなかったので、今一つこいつの用途がわかりません。実際、F56を購入以降、一度もこのピンを操作した記憶がないのです。どうか教えてくだされ。
自分でバラすにあたって注意点を押さえておきましょう。
風来坊の車両「2014年型」のように古くなってくると各部を止めている樹脂パーツにしなやかさがなくなります。冬場の寒さと経年劣化で固くなった樹脂パーツは壊しやすいので十分な注意が必要です。(と言っても壊すんだけどね…。その時に泣かないこと!)
ドアパネルは目視できるネジが3本と「パワーウィンドウスイッチを浮かした奥」「ドアのリリースレバーのLEDで光っている部分の奥」の5か所で固定されています。
内張はがし等を使って内装に傷をつけないようにネジを探し出して外しておきます。(まだパネルは取れないので外してしまって大丈夫)
次にドアをできるだけ開けてドアの内張をドアパネルの平面に対して鉛直方向に力いっぱい引っ張ります。顔が真っ赤になるくらい力いっぱい引っ張るとガコっと一気にはずれて「もれなく」人間がひっくり返りますので、覚悟と防御(人間とボディーと両方)が必要です。
へら等を使って外周を少しづつ外してゆく手もありますが、最後に近づくと重いドアパネルの加重が少ないクリップに集中するので「押さえていてくれる助手」でもいない限りあまりお勧めできません。
取れた内張はケーブルが付いているので完全には分離できません。台の上などに乗せてドアに立てかけたまま作業する感じになります。(ケーブルには地面に置くほどの余裕はない)
写真は20度くらい開いたドアと助手席上へ倒したドアパネルです。
ドアを全開にして床面に置くほどケーブルに余裕はありません。
問題の部分が見えます。(ピンが甘くてすみません)
銀色のパイプがロックピンの根元です。この先でクランク状に上向きに伸びてドアの後方に頭を出しています。
本来は黄色の樹脂パーツの溝にパイプが「パチン」とはまっているはずのものが浮いてしまっております。
黄色い樹脂パーツにパイプの所定の位置をはめて作業は完了です。
ちなみにこの黄色い樹脂パーツも簡単に外れますが、あやまって奥へ落としてしまうと、接着されている防音材をはがさないと手の出せない「腐海の底」に沈んでしまいますのでくれぐれも注意が必要です。
外殻側はこのように防音材が接着されていて剝がさないと中が見えません。
黄色い樹脂パーツはくれぐれも中へ落とさないように。
追加情報
ドアロックピンの頭にお洒落な飾りをつけている方が結構いらっしゃいます。
単純に上から被せるタイプならば問題ありませんが、標準の黒い樹脂パーツを「外して」交換に取り付けるタイプの場合、標準の黒い樹脂パーツを上手に取らないと風来坊のようにリンクのはめ込みが外れてしまします。
ロックピンは構造上「ねじり方向」には強そうですが引っ張方向へはあまり強い構造には見えません。(パチンとはまっているだけ)
なおったら、余計なことはせずにさっさと組み立てましょう。
皆さんにはさっさと組み立てるよう言っておいて、自分では余計なことをするのが風来坊です。
せっかくだからちょっと観察。
スピーカーがむき出しになりました。
コーン紙のエッジはまだ大丈夫そうです。
トレードイン型のスピーカーが手に入れば自分でも交換できそうです。
MINI(というかBMW)は下手にデッドニングすると音が瘦せてしまい、それを補うためにDSPだの専用スピーカーだのと泥沼にはまりますので、ほどほどを心掛けた方が幸せになります。(ハマりたい方はどっぷり漬かっちゃってください。それはそれで楽しそう)
アンビエントライトの配線の途中にコネクタが装備されています。
おそらく追加オプションでドアモールの周囲を光らせる配線がすでに敷設されているものと思います。(他のアンビエントライトと「連動」なのでおそらく通電もしている)
導光の透明樹脂パーツとLEDモジュールが手に入ればDIYでもなんとかなりそうです。
そこまでしなくてもLEDモジュールを手に入れればいろいろと遊べそうなので記録しておきましょう。
もう一個はドアロックレバーあたりに謎の未使用コネクタ。
今回は深追いはしていませんが、左ハンドル車用のロックスイッチ配線でしょうか?
(根拠なく想像だけで言っている)
ネットで左ハンドル車のドア分解写真を見つけたら検証してみます。(期待しないで待っててね)
最後にLEDモジュールの型番が見えるように写真を載せておきます。
安全な入手先・簡単な入手方法を見つけたら風来坊にも教えてください。