巷で流行のミラー型ドラレコです。
購入前の注意などは【1能書き編】へ
結果が知りたいんだよと言う方は【3結果編】へ どうぞ。
さてそれでは実際に取り付けていきましょう。
配線経路確認
風来坊の購入したデジタルインナーミラーには本体に対して3本の配線が必要です。
1)電源ケーブル ----> シガーソケット
2)バックカメラケーブル ーーー> 中継コネクタ ーーー> バックカメラ+短いケーブル
3)GPSアンテナケーブル‘ ーーー> GPSアンテナ
それぞれの経路をシミュレートすると
電源ケーブル
ミラー本体から直上のフロントガラスとルーフライニングの隙間へ上がり、運転席横のルーフを通ってセンターピラーで真下におりて運転席の下へ放置。(図の赤線)
ハッチゲート内のシガーソケットに延長コードを取付け、配線を後席の隙間から運転席下へ伸ばし、運転席下でデジタルインナーミラーの電源ケーブル (シガープラグ) に接続。
内張りなどは何も剥がす必要がありません。ただ隙間にケーブルを押し込んでゆくだけ。
後席に人を乗せたときに運転席下の接続部を蹴っ飛ばされないようにする対策だけは必要かもしれません。
バックカメラケーブル(図の黄色線)
(バックカメラケーブルはカメラの近くにコネクタが付いており切り離せるようになっています)
電源ケーブルと同じく運転席横のルーフを通ってそのまままっすくハッチゲート部まで伸ばします。
ハッチ後端のルーフライニングは2つのクリップで留まっていますのでこれを外し、少しだけ隙間を作ってここに中継コネクタを置いて余ったケーブルをこの付近へまとめておきます。
バックカメラはハイマウントストップランプの下へ取り付け、バックドアとボディーをつなぐ2本の蛇腹のうち余裕のある方を通してハッチ後端のルーフ内へ導き、ここで中継コネクタへ接続します。カメラからはバック信号検知線も出ていますが、計画の通り今回は使わないのでショートしないように絶縁をしてコネクタあたりに丸めておきます。
GPSアンテナケーブル
GPSアンテナは本来ダッシュボードあたりに配置した方が電波の受信状態は良いのですが、配線の手間を省くために何処へも伸ばさずミラー裏(フロントグラスとの間)あたりに束ねておきますので配線は不要です。
こんな感じですので、バックカメラさえセットできればあとは簡単そうです。
実作業
一番手間なバックカメラを先につけてしまいましょう。
必要な工具は「内張はがし(クリップも外せるやつだと便利)」「T20トルクス(星形)ドライバー」の2つです。
バックカメラの設置場所はハイマウントストップランプの下と決めました。固定は最後に行いますのでそのあたりにビニールテープなどで仮止めしておきます。
内張の中へ配線を隠すためにハッチの内張を少々分解する必要があります。
まずリアドア裏の一番大きな内張。②
非常停止の三角板を取ると裏に2本のT20トルクスネジ①が隠れているのでそれを外し、そのまままっすぐに引くと大きな内張は比較的簡単に外れます。配線等は特にないので完全に取り外すことが出来ます。
次にリアドア左右の内張③
ネジ等は特にないのでそのまま引っ張ればはずれます。
最後に上部の内張④
これも引っ張るだけですが、ハイマウントストップランプ及びその配線がつながっているので無理は禁物です。
ハッチの鋼板にはサービスホールという穴が開いています。すでにリア・ワイパーやカメラ、熱線プリントなどの配線が通っていますので、それを参考にしながらサービスホールを上手に使ってカメラケーブルを蛇腹ゴム部へもっていきます。蛇腹ゴムはその車両が装着しているオプションによって左右の余裕度が違うので、両方をはずしてみて余裕のある方へ今回のバックカメラケーブルを通せばいいでしょう。
蛇腹を通すのがきつそうな場合には蛇腹内に少量のシリコンスプレーを吹き込むと比較的簡単に通ります。
ケーブルはそのままルーフ後端のライナーとの隙間で中継コネクタへ接続します。
配線が終わったら内張りを分解したときの逆の手順ではめて行ってください。
あとはデジタルインナーミラー本体を純正ミラーへ被せてゴム止めをするだけです。
微調整は後にしてとりあえず通電を行い、バックカメラの映像を映しながらバックカメラを最終的に位置決めして固定してしまいましょう。リアガラスにはヒーター線のプリントがありますので画角の真ん中にプリントの線が来ないようにだけ注意すれば、上下の画角は液晶モニター側で変更できますのであまりシビアに追い込む必要はありません。
追加作業
すべての配線と取り付けが完了しミラーの動作テストをしていたときに、純正のルームミラーを支えている自由軸が純正ミラーとそれに被せたでデジタルインナーミラーの合計の重さに耐えきれず「じわーっ」と動いてしまうことが発覚しました。風来坊は、自由軸を分解して摩擦部分に薄いビニールを一枚挟んで動きを固くしましたが、ミラーの重量はたいしたことはないので動きを渋くするケミカル製品を塗布又はスプレーするだけで大丈夫と思われます。もともと重量のあるETC付きルームミラーとか自動防眩機構やセキュリティーアラームLEDの付いたタイプは問題は起きないかもしれません。
仕上げに途中の配線が見えないようにきれいに隙間へ押し込んで、付属していたマイクロSDカードを入れたら完成です。
この手のデジタルインナーミラーは電源が入ると勝手に録画を始めてくれます。
数分単位(風来坊の購入製品は1分単位と2分単位の選択)の細切れ動画がたくさん記録される感じです。
画像がとりあえず映ったら今回の作業はほぼ完了です。お疲れさまでした。今回は配線の「切った貼った」が全くなく敷居はかなり低いですが、それでも業者へ頼めば「1諭吉様」コースとなりますのでこれから「プチカスタム」を自分でやってみようという方はぜひチャレンジしてみてください。
装着後の調整などは【結果編】にて。
書き忘れました。
風来坊の購入した製品にはリアカメラ画像の上下反転機能がありませんでした。
リアカメラ本体は、「下向きの平面(例えばライセンスプレートランプの横とが)に対して取り付ける造形」になっているため、画像反転が出来ないと天地反対には取り付けられません。
実は MINI F56には「ワイパーモーター横」に目立たなく取り付けられそうな「ほぼ平面」が存在するので「良いところを見つけた!」と思ってテストをしてみたのですが、メニューのどこを探っても画像反転の設定項目はなく断念しました。
逆にもしそういう機能を持った製品ならば、ワイパーモーター横は一つの選択肢になるかもしれません。
P.S.
MINIにはリアワイパーを取ってしまう「漢」な方も結構いらっしゃいます。このワイパー軸穴にカメラを装着するのは見栄え的にはとっても魅力的な場所なのですが、何らかの「雨のしずく」対策をしないと雨の日はカメラ映像が役に立ちません。
P.S.2
VWのように、ワイパー穴に貼ったMINIのエンブレムがパカッと開いてカメラが出てきたらかっこいいかも。…誰か作ってください。(基本 他力本願)